« お得なラーメン食べた | メイン | 久間はしょうがなかった »

へその場所が変わった

総務省が、日本の人口の重心地が東南東へ2・1キロ移動したと発表しました。人口重心って一体何?って思いましたが、記事を読んですぐにどんなことかわかりました。人口重心は、日本国民の1人当たりの体重がすべて同じと仮定した上で、全人口を支えて、平衡を保てる点を指すということで、「日本のへそ」と呼ばれるそうです。2005年の国勢調査結果をもとにしたのが、今回の発表だったようです。

この「日本のへそ」、いつだったかTVの旅番組で見た記憶があります。モニュメントやら記念碑が放送されていました。新聞記事によると、かつての人口重心があったのは、岐阜県の旧武儀町。現在は、市町村合併で関市になっています。確か、そのTV番組でそのモニュメントやらを写していましたが、その時点ですでに重心地は移動していたとか。今回の発表で、さらに離れてしまったわけです。観光財源になるかどうかで、そのモニュメントを建てたのでしょうが、そんなものに貴重な税金使っていいのかい、それがそのTVを見た時の感想でした。その後、どうなったかはわかりませんが、今回の発表で関市が何かアクションを起こすかどうかは未定とのことです。「現在の」「過去の」「かつての」なんて冠付きのモニュメントが市内に乱立するなんて、みっともない事態が起こらないように、祈るばかりです。

とはいえ、あの手この手で必死の地方自治体を悪くいうのは、本意ではありません。それよりも、日本の重心位置なんて発表する価値があるデータなのか、その方が疑問です。そのために、何人かの職員が膨大なデータを分析して統計とって、計算して記録して結果を出す。ホントに、税金を使ってまで発表するべき数字なのでしょうか。