BBQって叫んでいた
言葉の話です。言葉は生きている、だから基本的におかしな言葉を容認する。一応、言葉を扱うプロのはしくれたる僕の基本的な立場です。ただ、おかしな言葉をを自分で使うかあるいは受けいれるどうかは、別問題です。なんて冷静に書いていますが、結構「なんじゃそれ」って感じで、おかしな言葉を使う人間やメディアに対して、時に攻撃的になったり批判的になったりしちゃいます。
さて、BBQ。バーベキューのことです。僕もいくつかの紙のメディアでこの言葉というか、表記を積極的に使っていました。で、昨日のことです。ある公園でぶらついていた時、ディキャンプらしい一団の一人が、さかんに「ビービーキュー」と連呼している風景を目にしました。まるで、そういうのが当たり前かのように。どうやら、専門用語やら略語やらを使えばかっこいい、そういう勘違いな人のようです。バーベキューとビービーキュー。口にしたらどっちが言いやすいか。これって口にすると、略語になっていないんですよ。しかも、耳で聞いた場合、明らかに聞き取りにくくなるような気がします。文字で書く場合それがどう読まれるかも大切ですが、どう見ることができるか。それも重要です。字面を目で追った場合、興味を持ってもらいやすい。そして、素直に受けられる。略語を使う場合って、そんなことも考えているのです。
難しい話はこのくらいにしておきましょう。要するに、少なくとも日本語の場合、話し言葉と書き言葉には違いがあるということ。話し言葉をそのまま文字にすると、メチャクチャ違和感ある文章が出来上がる。逆もまた真なりで、書き言葉や文章になった言葉をそのまま会話に使うと、また違和感たっぷりの変な言葉になる。それが、今日の僕の主張でした。