詳細は書けないいい話に出会った
交差点で信号待ちしていたら、回送のバスが停まりました。その時僕はバス停を探していました。街中をカメラ片手にうろつく。そんなことをするようになってから、いつも帰り道にちょっと迷うことがあります。まさに気の向くまま歩いていると、自分がどこにいるのかわからなくなることもあります。ただ、いわゆる方向音痴とはまったく縁のない人間ですから、どうにかなっちゃうものです。さて、今日の話に戻りましょう。あっちこっち歩き回った僕は、そろそろ帰ろうと大通りに出ました。で、バス停を探そうとしていて、交差点で停まったバスの運転手さんに聞いたわけです。
そしたら、ビックリするような答えが返ってきました。「乗っちゃいな。」えっ、です。とにかく、その回送のバスに乗っちゃいました。で、その回送のバスは僕を乗せて、とある停留所まで走ったわけです。ただ、僕もちょっとは車両運送法は知っています。回送のバスが乗客を乗せて走ってはいけません。だから、外から見えないように身をかがめていました。運転手さん、「おっ、良く知ってるね」なんて調子です。お礼を言ってバス停で降りる僕。バス停でバス待っていた人たちは、軽くビックリしていました。非番や上がりのバス関係者にはどうしたって見えない人間が降りてきたわけですから、驚くのも当然です。
その後は、そのバス停からある駅に出て、無事帰宅したわけです。ちょっぴりいい話に出会えたので、晩ご飯は美味しくいただけました。ところで、どの辺りでどこのバスに乗ったかに関しては、ここでは書きません。先に書いたように、回送のバスが乗客を乗せて走ってはいけないからです。ルールという話でいえば、僕を乗せてくれたバスの運転手さんは明らかにルール違反ですからね。