筆記具のお話
編集者なんて仕事をしていると、文房具に結構気を遣ってるなんて思われることもあるようです。確かに、ロットリングやパーカーとか輸入高級ブランドのものに手を出した時期もあります。今は、どこでも買えるような普通のものを使っています。ボールペンなどの筆記具に関しては、コンピュータのおかげで確かに使う頻度は減りましたが、でもなくては困ります。ちなみに、僕は未だに筆箱、ペンケースを持ち歩いています。かつては、このペンケースに校正などで必要になる筆記具一式プラスはさみとカッターナイフ、ペン型ルーペが入っていました。昨今の色校形態の変化で、さすがにもう使うことがなくなったものがあるので、かなり抜きました。随分とスカスカになりましたが、それでも持ち歩いています。
さて、コンビニでもどこでも買えるような商品は、あんまりプロは使わないなんて思われています。確かにそういうこともありますが、筆記具に関していえば写真に撮ったゼブラのマッキーという油性ペンのユーザーは多くいます。ホントにでこでも買える商品なんですが、グラフィックデザイナー、カメラマンなどの中でも愛用者は多くいます。口コミでこれいいよ、そう言われて買った人もいれば、何となくコンビニなんかで買っちゃってそれ以来愛用している人もいるようです。僕ももう10年以上、いやそれ以上かも知れませんがこの油性ペンを愛用しています。使い始めたきっかけは、もう忘れました。この油性ペンの良さは、極細がある、普通紙にもあまりにじまない、ムラなくインクが出る、必要とあらば消しゴムで消せるのにしっかりとインクがのる、なんてところでしょうか。写真に撮って気が付きましたが、黒と赤でロゴが違います。キャップの形状も違います。モデルチェンジもやってるってことかも知れません。確かに、僕の回りだけでも愛用者が多いわけですから、結構売れているはずです。モデルチェンジがあっても当然かも知れません。
さて、マッキーと共に撮影したのが、パイロットのBP-Sというボールペン。しばらく筆記具売り場で見なかったのですが、ちょっと前に見つけて買ってしまいました。即買いです。かつての愛用品です。ちなみに、最近お気に入りのボールペンは、同じパイロットのSUPER-GPというやつ。黒/青ペン先の太さの違いで、数本揃えています。もちろん、どこでも買える安いボールペンです。ちょっと燃費が悪いのが玉に瑕ですが、書きやすさがお気に入りです。BP-Sに話を戻します。これを愛用していた理由は、キャップ部分が耳かきとして理想的な形状だったからです。へんてこりんな理由ですみません。何年ぶりかで文房具店でこれを見つけた時、それを思い出して買っちゃったというわけです。だから、ボールペンではあまり使わない緑なんて色なんです。で、買ったその日に、早速「その用途」で使うことにしたのですが、僕の耳が変わったのか、BP-Sが変わったのか、あんまり具合がよくありません。以来、本来の用途でも使われる機会が少ないまま、机の引き出しで眠っています。