東京敗れろ
2016年の夏季オリンピックの日本からの立候補地が、東京に決定しました。僕は、東京で今さらオリンピックをやることには反対です。こんなことを以前書きました。そこで書いた考えは今でも変わっていません。東京を応援する知識人とやらの言葉がいくつか紹介されていましたが、「東京は日本を代表する都市だから」といったニュアンスの発言をしていました。地方の時代が叫ばれますが、結局この程度のものなんですね。ひるがえって世界を見渡すと、政治、文化、経済それぞれの中心が別の都市になっているケースが多くあります。アメリカならば、ワシントン、ニューヨーク、LAのようにです。日本もそうなって欲しいと以前から願っていました。ちなみに、一時期持ち上がった首都機能の東京からの移転には、僕は大賛成でした。ここ最近のオリンピックも、首都ではない都市で開催されていることがほとんどです。あっ、次は北京だった。
ところで、晴海埠頭近くに建設を予定するというメインスタジアムなんですが、オリンピック後どのように運営するかに関するビジョンがまるでありません。国立霞ヶ丘競技場、日産スタジアム、味の素スタジアムと首都圏にはオリンピックのメイン会場なり得るスタジアムが三つもあるのに、また建設しオリンピック後のビジョンを明かさない。ワールドカップのために建設したけれど、その後ほとんど使われることなく維持費だけで財政を圧迫している、宮城スタジアムみたいにならなければいいんですけどね。東京が立候補地として決まってしまったからには、仕方がありません。今度はIOCで他国に敗れることを祈るだけです。