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右手に箸

 TVを見ていたら有名なフレンチのシェフが、「フレンチを箸で食う奴見ると頭来る」みたいな話をしていました。ふふっ、僕は頭に来られちゃう人間です。「これはこうしましょう」みたいに決めつけられるのが嫌いな僕ですが、洋食だからナイフとフォークでとか、逆に和食だから箸でとか、どうでもいいことだと思ってます。もちろん、レストランとかそれ相応のマナーを要求される所では、大人しくしていますよ。別に不便を感じず美味しく食べれればいいんです、誰彼構わず喧嘩売る気はないですから。
 
 最近の一部のファミレスなんかでは、箸、ナイフ、フォーク、スプーンを全てバケットみたいのに入れてテーブルに出す所が結構あります。こんな環境になると、もう無茶苦茶です。ナイフとフォークで肉を切って、それを箸で食べるなんてまだマシ。右手に箸、左手にナイフなんてスタイルも平気でやっちゃいます。スパゲッティなんか、箸で焼きそばのごとく食うのが一番旨い食べ方だと、今や信じて疑いません。一方で、おでん。これ、ナイフとフォークで食べるとおいしくいただけるんです。ちょっと、猫舌気味なもんで、ナイフで切りながら食べるといいんですよね。てなわけで、家の中での僕のテーブルマナーはメチャクチャです。
 
 何年か前、アメリカのイベントに取材に行った時のことです。朝が早いので、ランチボックスみたいのを買って会場に入ってからプレスルームで食べることにしました。そのランチボックスを買ったコンビニに箸が置いてあった!ので、その箸で食べていたのです。その僕の食べ方を見ていた現地のコーディネーターがしみじみと言いました。「片手で食べられちゃう箸っていいよね。」この出来事があってから、僕の食事ツールの無茶苦茶さはエスカレートしたのです。