ここ、何処?
足立区のとある交番に立ち寄りました。
「すみません、ちょっと付近の地図が見たいのですが」
「ハイ、どちらへ行かれるのですか?」と警官。
「それがわからないのです」と僕。
すみません、すみません、ふざけた答えのようですが、僕はいたってマジメなんです。とはいえ、これじゃ警官にしてみりゃ「なんだこいつ」でしょう。
新しい靴を買いました。慣らしをしたいなぁ、そう思ってたので天気もいいしヒマな今日、ちょっと歩いてみようと思ったのです。基本的に盆暮れ正月GWは、お家でゴロゴロが僕のスタイルです。だって、人手が多いところに好き好んで行く気しないんだもん。で、あんましゴミゴミしない所というわけで、行ったことのなかった荒川の土手沿いを歩くことにしました。地下鉄東西線の南砂町駅から、清砂大橋にでてそこから川沿いを歩きます。当初の予定では、平井大橋まで行って総武線の新小岩駅から帰る算段でした。帰りで錦糸町でちょっと買い物していこう、なんて魂胆でした。風も気持ちよく、いい気分です。平井大橋の下をくぐった時、当たり前のように「もうちょっと行こう」て気分になって、さらに歩きます。京成押上線の鉄橋の近くで以前撮影したのを思い出して、その現場を訪れてみたくなったのです。確か、そこからならすぐに京成に乗れるはずです。何年ぶりかは忘れてしまいましたが、くだんの現場はきれいに整備されていました。ちょっぴり「想ひ出ポロポロ」です。で、まだ歩き足らない気分で、さらに上へと行きます。
こんな調子で結構な距離を歩きました。で、常磐線の鉄橋をくぐる頃、靴ズレを感じ始めました。ここで止めときゃよかったのですが、「こうなりゃ江北橋まで行って王子経由で帰ろう」なんて算段付けちゃいました。江北橋まで行こうと思ったのは、この付近は地理がわからない場所だったからです。で、千住新橋をくぐって土手上で小休止することにしました。でも、これが敗因でした。小休止どころか、30分ほど昼寝。いやぁ、気持ち良かった。でも、再び歩き出そうとすると靴ズレがひどくなっちゃって悲惨なものです。次の西新井橋でギブアップ。昔だったら何がなんでも歩き通しちゃう人間でしたが、軟弱になったものです。
てなわけで、もうこうなったら一歩でも歩く距離を短くしたいわけで、どうやって帰ろうか決めるために交番に駆け込んだわけでした。とっても親切に応対していただきました。一番近い駅までの地図を確かめるとちょっと距離ありそうです。「わぁ遠いなぁ、他にもっと楽にどっかの駅でれませんか?」って聞いたら、怪訝そうな顔をしながら「南砂からここまで歩いて来たんでしょ、それに比べりゃすぐそこですよ。」御説ごもっともでございます。