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塗り絵も楽しんでます


 プロフィールの中の感動した本の中に、江戸名所図会をあげました。江戸の地誌、風俗を今に伝えるガイドブックなのですが、私のサイト、神田川逍遙で、ここに載っているモノクロの版画絵、つまりイラストに彩色をするという遊びをやっています。詳しくは、神田川逍遙神田川逍遙外伝をご覧になってください。この塗り絵を初めて何枚も塗っていく内に、結構おもしろくなってしまいました。最近では、神田川に関係ないイラストも塗ったりしています。趣味のひとつになっちゃったかな、なんて感じです。
 
 この塗り絵を見ていただいて、極めて好意的な感想を寄せてくださる方がいらっしゃいます。あるbbsで知り合った(実際にはお会いしたことはないのですが)デザイナーさんです。その彼がある日、bbsで泉涌寺の話を書いておられました。実は聞いたことがないお寺さんだったので、ネットでどんなお寺か見て回っていたら、偶然見つけてしまったのです。都名所図会の塗り絵でも遊べる元ネタを。都名所図会は、江戸名所図会が発刊される50年も前に京都界隈を取り上げたもので、いわば元祖みたいなものです。で、泉涌寺が描かれたイラストを塗り始めっちゃたというわけです。
 
 何気なく見ていると、同じように描かれた版画絵のように見えるのですが、塗ってみると絵のタッチとか対象物の描き方とか全然違っていて、江戸名所図会とは随分と勝手が違うことに四苦八苦します。描いた人が違うのだから、当然といえば当然です。かなり苦しみながらなんとか仕上げたのです。しかし、仕上がりはちょっと不満。でも、また楽しめそうな遊びネタ見つけちゃったって感じです。
 
 ところで、塗っている段階で調整レイヤーをいじくっている最中に、偶然塗ったイラストをモノクロ化してしまいました。ところが、これがまたちょっと不思議な絵になりました。自分ではこれも結構おもしろい試みだぞ、今度まじめにモノクロ版を塗ってみようかな、なんて思ってます。この遊びは、ひょっとしたらエスカレートしそうな予感です。